姪が来週修学旅行に行くらしい。
おお、もうそんな年か!等の感慨は措いておいて、ちょっと衝撃的な話を聞いたので覚書として書いておく。
姪たちは学校で今、「修学旅行の練習」をしているらしい。
なんのことかと聞いてみれば、例えば「集合写真の練習」。
素早く整列し、素早く集合写真をとって貰い、素早くバスに戻る練習だそうだ。
それから、奈良の大仏を見学するときに鼻の穴、つまり柱の穴をくぐるそうだが、事故なく速やかにくぐれる練習を今からしているらしい。
他にも、鹿せんべいを現地で買う手間を省くため既に注文しているだとか、とにかく、いかに短時間で目的地をすべて回れるかが最重要事項になっているようだった。
また、旅行のしおりが大変分厚いらしく、姪が手で示すには1センチ以上はある。
確かに修学旅行の目的は、団体行動の大切さだとかそういうものもあると思う。学校内では学べない現地の情報を数多く取り入れるために駆け足の日程になってしまい、そのために秩序ある行動が求められるというのも仕方ない話だろう。
が、いやいやいやいやちょっと待て、と思う。
そもそも集合写真の練習ってなんだ。そんなんしたことないぞ。
これが保育園だとか小学校入ったばかりの子がやるというのならまだ解る。
だが姪たちは小学6年生だ。整列くらい自分たちでできるだろう。
それから柱の穴をくぐる練習をしているということは、現地で全員くぐらせるつもりなんだろうか。
いや、あんなんちょっと調子こいた男子が我先に飛び込んで、うわあ挟まれちゃったー誰か引っ張ってーとか言ってるのを女子がこれだからやーね男子はコドモでーとか言ってるくらいのもんじゃないのか。
別に後から親が「なんで○○さんちの子どもはくぐらせて、ウチの子はくぐらせなかったんですか!?」なんて言うわけでもなし。
そして学校は現在ゆとり教育
ただでさえ少ない授業時間を割いての「修学旅行の練習」らしい。
なんかもう、何をどう言っていいのかわからない。
今の教育はダメだとか、そういうのはメディアがおもしろおかしく誇張して言ってるんだと思ってた。事実が含まれていたとしても、ごく一部の現場の話だろうと。
けれど姪の学校の話を聞いていると、どうにもそんな悠長な話ではないんじゃないかと思ってしまう。