探偵ナイトスクープ

戦死した父からの読めないハガキ。汚損が激しかったが、赤外線を照射することで解読できた。
内容は身重の妻を気遣うもので、
「その体で働きになんて行くな、帰ったらまた新婚のように暮らそう、君と見た映画や、最後に列車を見送りに来た君の声を思い出しているよ」
と言うようなことが書かれていた。
しかし自分は生きて帰れないかもしれないという思いから最後に辞世の句(と思われる歌)がしたためられていて、最後に返信無用、元気で、と書き添えられていた。歌は妻を気遣う内容だった。