咲桜茶

兄ちゃんのおよめさんのご両親がうちに来るそうです。
それで、お母さんとスーパーに行ったとき桜茶を買ってきました。
お祝いの席で飲むお茶なんだって。
でもみんな飲んだことなくてお湯とお茶の割合がわからないから、一度リハーサルをしようっていうんで、お母さんやおばあちゃんと桜茶を淹れてみました。


名前から、桜の花びらを浮かせた風流なお茶を想像していたんですが
売ってあった桜茶は瓶詰めになっていて、中が黒っぽいので桜というよりシソみたいに見えました。
だから、湯呑の底に桜の葉っぱが沈んでるようなお茶なのかなと思い直しました。
予想はどちらも外れました。
桜茶は、桜の花が咲くお茶でした。


味を見るだけのつもりで桜茶を淹れてもらって、飲むときに湯呑みの中を見たら桜の花が咲いていたので驚きました。
しわしわに小さくなってた桜の花が、お湯でほぐれて湯呑みの中でいっぱいに咲いて、ゆらゆら揺れてるんです。
花の房がみっつも着いた桜茶は味が濃過ぎて塩辛かったけど、とても珍しいものを見た思いがして嬉しかったです。
まあ、スーパーで普通に売ってるものなので珍しいわけがないんですが、なんか日常生活では滅多にお目にかかれないきれいなもの見たなあという気がしました。