未来が見る夢

5歳の子供と一緒に暮らしていると時々(というか頻繁に)面白いことがある。
私が勝手に面白がってるだけだけど。
姪と一緒にちびまる子ちゃんを見ていて、エンディングが始まったとき
姪が「この歌、なつかしいでしょう」と言った。
忌野キヨシロの曲で、昔の歌を歌ってるわけじゃない。
「なつかしいの?」
「うーん、なつかしいと思わないかなあ?」
なつかしいったって。
5年前のことだって思い出せないだろう。
だいたい記憶があるのはいつから?去年のことは覚えてるの?


玄関に1ヶ月ほどまえから石が並べてある。
もちろん姪のしわざ。
置きっぱなしでなく、観察しているとときどき石の順番が変わっていたり新しく増えてたりする。
気に入った石をコレクションしているんだろうが、何を基準にしているかさっぱりわからない。
大きさはばらばらだし、石でないものも多数混じっている。瓦とか、プラスティックやタイルの破片。
ほぼ毎日母屋に来ているらしく、会社から帰ると母に姪が今日何をしていたか訊く。
自分は実際見ていなくても母から話を聞くだけで想像できてげらげら笑っている。
とにかく体が規格外に小さいので(大人から見て)隅っこや隙間に入りこんで巣を作る。
こんなこと、大きくなったら覚えてないだろう。
子供のものすごくあやふやな時間に付き合っている気がする。えんえん夢の話を聞かされているようなものだと思う。